全世界経済新聞

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【意見】私立中学に通わせる保護者に対し、年10万円の助成案について

都議会にて、私立中学に通わせる保護者に対し、年10万円の助成案が自公から出ているそうです。実態として、中学生の4人に1人が私立に通っており、また私立高校よりも授業料が高いそうです。

 

★私はこの助成案に反対します。

 

親の収入によって選択肢が狭められてしまうことは不公平、確かにそうです。しかし、許容範囲内の不公平です。

 

私立中学まで助成をすることになれば、今度は親の収入が高くないからで医者になれない、なんて言う人が出てきます。これにも助成すると、今度は私立医学部はもっと助成してもらわないと無理だ、と際限がありません。

 

そもそも、受験はお見合いです。受験生と学校が両想いになって、初めて入学が許可されるのです。そのために入学試験があります。

 

一般的には、国語や理科など試験の合計点数が高い順に合格です。

私立は学校ごとの特色・ユニークさが魅力です。

例えば、国語の点数が最も高い人は他の科目がダメでも合格とし、授業料を半額にする、等考えてもいいはずです。国語が得意な人は、学校としての収入を減らしても入学させたい、ということであればそのように入試を設計すれば良い。それで不合格であれば、お見合い不成立です。

 

中学だから異質に感じるかもしれませんが、大学では国公立と比べ選抜方法がとてもユニークな学校が多いです。

例えば、50%は系列校のエスカレーター、25%は指定校推薦、のこり25%が一般入試。また一般入試組は、第一志望である人と、国公立のすべり止めの人がいて、極めて多様性に富んだ集団ができます。

授業料についても、入試で高得点の人は初年度授業料全額免除もありますし、大学はほしい学生をとるために工夫しています。中学も工夫したらいいんです。

 

 

別の視点から考えます。これは東京の話です。基本的に、物理的にどこでも通える最も恵まれた環境にいます。公立もたくさん数があります。高校も私立公立ともに、日本で一番数が多く選び放題です。

 

こう考えると、親の収入で子どもの進路が狭まれてしまうというのは、建前なのではないかと思ってしまいます。親の希望する私立中学に通わせたいが、費用負担が重い。

なぜ特定の私立中学かというと、宗教の学校だから、と邪推してしまいます。信教は自由ですが、特定の宗教に税金を使うため「教育の機会均等」を謳っているのだとしたら、許せません。旧統一教会の問題で懲りたのではないのでしょうか。