【意見】NHK「昭和天皇が語る 開戦への道 後編 日中戦争から真珠湾攻撃 1937-1941」を観て
初回放送が1年ほど前だったそうですが、今更ながら視聴しました。
内容は衝撃的で、従来私がもっていた「昭和天皇」像が根底から覆りました。
(従来のイメージ)
陸軍や海軍に翻弄されつつも、冷静に状況を判断し、自ら決断。イエスマン東條のおかけで、天皇と首相が同じ方向を向いて進んでいた。しかし結果は悲惨。晩年まで戦争責任に苦しめられた。
(実際)
1.近衛とは気が合わなかった。考えていることは正反対だった。
米国との開戦を避けるべく交渉していた近衛に対し、こんなことを考えていたのか。
人間だから、気が合わないのは仕方がない。でもね、どうかしてるよ。情報を集めて議論を交わし、主権である天皇が決断するべきでしょう。
「ぼくの考えとは正反対のことやってるなぁ。」って人ごとですか。
2.東條に任せたらこの有様だ。開戦は勢いに任せて決めた。
戦争という殺し合いの決定が勢いで決められるとは。全くもって理解不能。
ガダルカナルにインパール、沖縄。むごい戦いの連続だった。亡くなられた方、遺族の方は怒りと悲しみの気持ちしか残らないでしょう。
★血筋だけで主権国家を25歳で任され、あまりにも大変な境遇だった。しかしながら、自分一人では方向性を決めることが不可能であるが故、周りの知恵を借り、議論を尽くした上で決定してほしかった。