【書評】本当はブラックな江戸時代 (朝日文庫)
【書評】本当はブラックな江戸時代 (朝日文庫) 著者:永井義男
1.庶民や下級武士の食事は質素。動物性たんぱく質が欠乏。
つい最近、300~400年前、多くの人が栄養不足であったとういうこと。現代人が満腹まで食べれば太るのは当然だね。貴重なタンパク質・脂質が取り込まれたら、しっかりと体に吸収するようできているんだ。食の環境が急激に変わったからといって、体が急に変わるわけではない。腹八分、間食は控えることが健康のためには重要だと改めて感じた。
2.江戸時代後半には、赤ちゃん10人中16歳まで成長できるのは5~6人。
子ども2人に1人くらいは死んでしまうということ。子どもの死は日常茶飯事。自分だったら、メンタルもたないね。当時の医療水準や生活環境ではやむを得なかったのか。残酷だ。
星3つ★★★ 読む価値あり
その他、格差や差別等の記述があり、大変勉強になった。
自然と調和した生活、人情味あふれるよき時代、というのは幻想です。
現代日本のような格差のない社会からタイムスリップしたら、とても耐えられないでしょう。この本は読む価値アリ、です。