全世界経済新聞

今日よりも良い明日を作るため、意見します。

【意見】 社長の舌は神の舌

食品製造メーカーによる、新商品開発現場の話。

 

試作品が続々と社長のもとに運ばれてくる。

 

(開発部社員)「社長、スープをお持ちしました。」

(社長)   (無言でスープを口へ運ぶ)

       「味が薄いな。ダメ。はい、次」

 

(開発部社員)「牛丼です。」

(社長)   (無言で牛丼を口へ運ぶ)

       「うまいね。合格。」

       「あ、いくらで売るの。」

(開発部社員)「450円です。」

(社長)   「高いな。それじゃあ売れないだろ。398円にできないの。」

(開発部社員)「それでは利益がでません。」

(社長)   「じゃあダメだ。はい、次。」

 

(開発部社員)「煮物です。」

(社長)   (無言で口へ運ぶ)

       「イマイチだな。おれ里芋あまり食わないんだよ。ボツ。」

 

創業者であり、拠点や販売先を大きく拡大したやり手の社長。

低価格を武器に、不景気の中でも売り上げを伸ばしてきた。

しかし、商品の開発現場は上記の通り。

 

社長の舌は神の舌。

社長がうまい・安いと言ったら、商品化。

 

当然、こんな会社は長く続きませんでした。