【意見】 チケットの転売問題
チケットの転売問題について考えました。
行く予定のコンサートが急な事情で行けなくなったら、チケットを売りたいです。紙くずになってしまうから。そのために、転売市場は必要です。
それでは、転売の何が問題でしょうか。
コンサートや芝居の価値を生み出している主催者は、転売の何を問題視しているのでしょうか。
二つあると思います。
一つは、高額転売の利益が主催者ではなく転売屋に入ってしまうこと。
もう一つは、主催者が意図した客層ではなくなってしまうこと。
【利益の行き先について】
一般的にはこんなイメージで価格が決まっていると思います。
SS席13.000円
S席10.000円
A席8.000円
B席6.000円
ただ、実際は一般販売でSS席やS席は売り切れで買えず、転売サイトで10万円を超える価格になるのも珍しくありません。
10万円で売れるものを13.000円で買えるから、行く気がないのにチケットを買う人が現れます。
●定価を10万円にすれば良い
SS席100.000円
S席50.000円
A席13.000円
B席8.000円
解決策としては、市場価格どおり始めから定価を10万円にすればいいのです。こうすれば、利益はすべて主催者に入ります。
転売のために10万円出して購入し、値下げや売れ残りリスクを抱える人は少ないでしょう。
また、価格が高いため主催者側が売れ残りリスクを懸念するケースもあると思います。そのため、事前に「売れ残った場合には値下げする」旨、告知しておけば良いと思います。
【主催者の意図した客層を目指すには】
次に、客層のコントロールです。
アーティストの中には、高額なチケット代は払えない若い層に来てほしい、等希望のあるケースが存在します。
この場合には、チケットの価格は安く設定。
紙のチケットに、通し番号・氏名・生年月日を印字し、入場時マイナンバーカード必須とすれば良い。
●コンサート当日、入場口での動き
①来場者は紙のチケットとマイナンバーカードを提出
②受付係は、PCを使い通し番号で検索。チケットと手元データの氏名生年月日の一致を確認。また、マイナンバーカードと紙のチケットでも一致を確認。
③来場者にチケット半券とマイナンバーカードを返却
●ポイント
・本人確認資料はマイナンバーカードのみとすることで効率化。
・通し番号もチケットに印字することで、手元データとの照合もExcelで可能になり投資負担極小化。